■逆日歩の決まり方
逆日歩ってどうやって決まるの? 通常、信用買いした投資家の株券は 証券金融会社(日証金とか)に集められます。 その証券金融会社が預かった株券を 信用売りする投資家に貸し付ける形で 株券を持ってないのに誰でも 信用売りができるという形になってます んじゃ、信用売りが増えて 信用買いしてる人の株券だけじゃ賄えなくなったらどうするか? こりゃ、緊急事態です 持ってもないもんを、貸す約束しちゃったわけですから 何とかせねばなりません 証券金融会社は考えましたよ 『持ってる人から借りればいいじゃん♪』 大量に株券持ってる人といえば 生保、損保、証券会社などの機関投資家です その生保、損保、証券会社などに 株不足の株券を貸してもらうために入札を行います。 『1株いくらなら貸してくれましゅか?』って A:『じゃ、俺5銭で貸すよ』 B:『私1円50銭なら貸してもいいよ』 C:『わしは15円でじゃないと貸さん』 日証金:『んじゃAさんの持ってる株、全部』 『でもまだ足りないから、足りない分はBさんからも借りよう』 AさんとBさんから借りるとすると 逆日歩は高い方に合わせられるので1円50銭になります Aさん5銭で借りてBさんからは1円50銭じゃおかしいですよね しかも同じように信用買いしてる一般投資家から借りてるので同じようにお金を払います お金を払うといっても日証金は何も痛くありません だってお金を払うのは空売りしてる人なんですからw 数日後・・・ 日証金:『更に足りない』 『Cさんから15円で借りるしかないな』 逆日歩15円に 厳密には毎日入札します この品貸料 価格帯ごとに上限が決まっていて 落札した価格のうち、 最も高い価格の一本値で品貸料が決まりましゅ (上に書いたように) 機関投資家から株券を借りるのは証券金融会社ですが この品貸料(逆日歩)は証券金融会社が払うわけではありません 売り方のために株券を借りたんですから 売り方が払うことになります また、信用の買い方も、株券を貸しているということでは 機関投資家と同じ立場なわけで 売り方が支払う品貸料(逆日歩)をもらうことができます 発行済み株式数が少ない会社や、 当該会社の決算期には株券が調達しにくくなり、 逆日歩が高額になることが多いです 買い方は決算期、株不足を見通して 買ってみると結構面白いかも知れませんねw |