●比例配分とは(東証用語解説より)
制限値段(ストップ高・ストップ安)で当日の終値を決定する場合、 注文状況によっては通常の板寄せとは異なる方法にて売買を成立させますが、 それを「ストップ配分」といいます。ストップ配分では成立した株数を 各証券会社からの発注数量に比例して配分することから、「比例配分」とも呼ばれます。
まず知っておかないといけない事は
比例配分は宝くじのようなもんじゃないって事です。
ちゃんとカラクリさえ知っていれば誰でも取れるし
無駄に比例に並んで余力を無駄遣いすることもないです。
んじゃ、どんなカラクリがあるのか?
比例配分は取引所から証券会社に株を配分するところから始まります。
この配分の仕方は東証(マザーズ)、大証(ヘラクレス)、ジャスダックによって異なります。
●東証(マザーズ)の場合
◎東証(マザーズ)の場合、大証(ヘラクレス)やジャスダックと違って
比例配分なしって事があります。 これはどんな時か?
売り玉の枚数(S高の場合)が
買い注文を出している証券会社より少ない場合
『比例配分なし』となります
たとえば売り玉が30枚で
注文を出している証券会社の数が50社だと
『比例配分なし』となります。
逆に売り玉10枚でも
注文を出している証券会社が5社なら
どんなに買い注文が多くても『比例配分は成立』します。
間違っちゃいけないのは
比例配分が成立するかしないかに
買い注文数は関係ないって事です
『比例配分なしかぁ〜
すげー買い注文だからしょうがないなぁ〜』ってのは間違いw
売り注文が1で買い注文が1000でも同じ証券会社からの買いなら
比例配分は成立します。
東証会員証券会社は、今日現在110社なんで。
それより多くの売り玉(110枚以上)が出ていれば
確実に比例配分が成立するということになります。
ちょっと横道にそれた感がありますが 重要なので書きました
◎さて比例配分が成立した場合
取引所はどのようにして、証券会社に割り当てるのか?
まず1社につき1枚ずつ
各社順繰りに比例配分していきます。 (5順目まで)
A社に1枚、B社に1枚、C社に1枚…1順目 A社に1枚、B社に1枚、C社に1枚…2順目 ・・・5順目 といった具合です
5順目が配り終わった時点で
まだ売り玉が余ってる場合は こんどは按分比例(あんぶんひれい)という方法で
取引所は証券会社に配分していきます
◎按分比例とは?
注文数に比例して
配分するということです
例えば、46枚の売りに対して A社85枚、B社45枚、C社25枚、D社3枚
4社が買いを入ってたとします
まずは5順目までは均等配分 A社に1枚、B社に1枚、C社に1枚、D社1枚…1順目 A社に1枚、B社に1枚、C社に1枚、D社1枚…2順目 A社に1枚、B社に1枚、C社に1枚、D社1枚…3順目 A社に1枚、B社に1枚、C社に1枚…4順目 A社に1枚、B社に1枚、C社に1枚…5順目
ここまできた段階で
売り玉残り28枚 A社80枚、B社40枚、C社20枚、D社0枚
の買い注文が残っています
5順目後は買い注文の数に応じて按分比例しますので
A社:B社:C社=80:40:20=4:2:1
の割合で配分されます
ってことで残り売り玉は A社に16枚、B社に8枚、C社に4枚、
配分されます
最終的にA社21枚、B社13枚、C社9枚、D社3枚が
配分されるということになります
こうやって取引所から証券会社に
売り玉を配分するんですが
すぐわかるのがD社
3枚の注文に対して3枚約定
東証で売り注文が少ない銘柄は
規模の小さな証券会社から注文出すと 有利だとわかりますね
配分した後は、
証券会社の社内ルールに基づき、
注文した投資家に対して、
配分されることになります。
この辺は証券会社に確認を入れてください
イートレの場合、比例配分ルールは、
注文数量順(同じの場合は時間順)に
注文毎に1株ずつ割り当てていきます。
松井証券の場合は、比例配分ルールは、 まず1順目は、執行条件の順、受付時間順に 1顧客に対して1株ずつ割り当てられ、
2順目以降は合計注文株数の多い顧客順に 按分されるルールになっています。
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