株主優待両建てでタダ取りのやり方

株主優待をとるには権利確定日に株を持っていることが必要です。
逆に言えば権利確定日1日だけ持っていれば、株主優待や配当をもらえます。

※信用買いでは売り方からの配当調整金はもらえますが株主優待はもらえません。
つまり信用ではなく現物で権利確定日を持ち越す必要があります。

さて、ここでめんどくさいのは株には受け渡しというものがあります、
株を買ってから受け渡しまでに時間がかかるので、
株主優待をもらうには権利確定日の5営業日前(権利確定日を含む)に株を買わなければいけません。

どういうことかと言うと、権利確定日が月末の場合
権利確定日は31日になります。
この31日の5営業日前の25日が権利つき最終日となります。
つまり25日の権利つき最終日に株を買って26日の権利落ち日まで持ち越せば株主優待がもらえます。
※土、日は非営業日、祝日も日営業日になります
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ただ、権利落ち日には配当や株主優待の分だけ株価が下がります。
その下がる株価を両建てで0にしてしまおうというのが株主優待タダ取りの仕方です。

【まとめ】
権利確定日の5営業日前(権利確定日を含む)の
権利つき最終日に株(現物)を買って
権利落ち日まで持ち越せば株主優待がもらえる

※両建て(クロス取引)とは
同じ人が同じ株式を同値で同じ株数だけ、売りと買いを入れる取引の事です。


株主優待を無料で手に入れる方法を簡単に説明すると
権利つき最終日の前場か後場の寄り付きに
信用を使って買い注文と売り注文を同株数を出すという方法です。

この場合、買い注文は信用を使って信用買いをして
両建てした後に信用買いを現引きして
現物買いにして手数料を節約するといいでしょう。

※現引きとは
信用取引で買った株について、証券会社に現金を支払って現物株として引き取ることです。
現引きにかかる手数料は無料です。


※なぜ現物買いをせずに信用買いをしたあとに現引きをして現物買いにするのか?というと
多くの場合、現物手数料より信用手数料と方が格段に安いからです


さて、現物買いと信用売りの両建てができました。
この状態で持ち越します。
翌日持ち越した現物買いと信用売りをまた
寄り付きで売り注文買い注文を出してクロスしてもいいのですが
その場合手数料が発生してしまいます。
この手数料を節約するために信用売りを現渡しで返済します。
現渡しは現引きと同様手数料は無料です。

※現渡しとは
信用取引で売った株について、持っている現物株を引き渡すことで決算方法です。


これで数ヵ月後には株主優待が家に届きます
現渡しの注意としては権利つき最終日の場が引けても
数時間はその日の取引として処理されてしまいます。

例えばイートレの場合、3時30分までの現引き、現渡しは
その日の取引として処理されてしまうので注意です。
8時以降ならどの証券会社でも翌日扱いになるのでそのころ現渡し注文を出して
あとは翌日何もしなくてもOKです。

ただ、両建てを使って株主優待を無料で手に入れる方法に
ひとつだけ考えないといけない点があります。

【まとめ】
権利落ちの株価下落のリスクを0にするために信用売りを使って両建てにする
この場合現引きと現渡しを使うと手数料が節約できる。


それは『逆日歩(ぎゃくひぶ)』です。

※逆日歩とは
売建てのために借りる株に対し、貸株料とは別にかかることがある手数料です。
株不足がひどい場合には大きな逆日歩が発生する可能性があります。


権利付最終日になると株主優待をとろうと信用の空売りが大きく増えます。
そうなると発生するかもしれないのが『逆日歩』です。
株不足がひどいと大きな逆日歩が発生して
株主優待以上の費用がかかってしまう場合があるので注意が必要です。

この問題を解決する方法に
逆日歩が発生しない一般信用を使って空売りするという方法もあります。

一般信用を使えば逆日歩が発生しないで株主優待タダ取りできますが
一般信用で空売りできる証券会社はほんの一部です。
また制度信用より金利が高くつくので
逆日歩が大きくつきそうになければ
制度信用を使ったほうが手数料を抑えることができます。
あと一般信用で売れる銘柄も証券会社ことに違うので
A社では売れるけどB社じゃ売れないということもあります。

逆日歩の心配ない一般信用が使える証券会社はこの4社
■松井証券

■カブドットコム証券

■大和証券

■岩井証券

【まとめ】
両建てで株主優待をとるネックは逆日歩です。
逆日歩が大きくつきそうな場合は
一般信用を使って空売りすると逆日歩がつきません。


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